梅雨と楽器

こんにちは。梅雨入りしてからだいぶ経ちましたがみなさんいかがお過ごしですか?

今回は梅雨とギターのコンディション、保管方法について話していきたいと思います。

 

ギターという楽器は通常木材でできていますので、湿度の影響をもちろん受けます。特に梅雨から夏の湿度の高い季節は特にギターのネックが影響を受けやすいです。

 

そこでよくあるのが、ギターを弾いた後(練習した後)は弦を緩めておくべきかという質問です。

あくまで僕の経験上ですが、答えはギターそのものや、季節によっても違います。まず前出の通り梅雨から夏場にかけての湿度の高い季節には、ギターを弾かない日は半音程度緩めておくと安心ですが、それもギターのネックの強度にもよります。

 

一般的にギターのネックの木材に使われるのはメイプルとマホガニーなのですが、メイプルの場合は木材の強度が高いので何日も弾かない場合を除きそんなに心配しなくても良いと思います。

 

マホガニーの場合もメイプルと同じで何日も弾かない場合を除きそこまで心配は要らないと思いますが、木材の強度には実際には同じ材質でも個体差がありネックの強度が弱い、ということも考えられます。ですのでギターのネックが曲がりやすいあるいは、弦高がすぐに高くなってしまうと感じた場合は、1日弾かない時があるときなどは緩めておく方が無難です。

 

また楽器のコンディションに関連して良くあるのが、体験レッスンに来られる生徒さんの中には、ギターが家にたまたまあってそれを持ってくるということがあります。その場合正しく保管されていたら良いのですが、多くの場合弦を緩めたりせず何年もケースに入れられたまま放置されていたとういのがほとんどで、ネックが曲がって弦高が高すぎて押さえられないとか、ペグが壊れて回らなくなってしまっているなど残念な場合が多いです。弦高が高過ぎて抑えづらいと手に余計な力が入って負担がかかったり、変な癖がついてしまうリスクも高くて特に初心者にはお勧めできません。

 

ギターや楽器に限らず長年きちんと手入れをせずに放置しておいたものは劣化してしまい使い物にならなくなることが多いです。ギターをしまっておく際は、最低でも弦を半音程度緩めてケースにしまい、湿度や温度が変わりにくい日陰の場所に置いておきましょう。